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Promptchan

ここは「作る場所」の前に「見る場所」だ。トップを開くと、コミュニティが作った2,000万点を超える画像と動画が並んでいる。自分の好みを言葉にできないうちは、まずこれを眺めることになる。眺めているうちに、手が止まる一枚が出てくる。そこからが本番だ。

気に入った一枚を開くと、クローンというボタンがある。押すと、その作品に使われた設定がそっくり自分の手元に来る。スタイルもポーズもプロンプトも、書いた人の工夫ごと借りられる。ゼロからプロンプトを書くより、これは圧倒的に速い。スタイルの選択肢も多い。Real、Hyperreal、Anime、Anime XL、Cinematic XL、Hyperanime、K-Pop、Furtoon。名前を眺めているだけで、この分野の流行が一通り分かる。

ところが、借りた設定をそのまま押しても、同じものは出てこない。クローンで来るのは場面の設定であって、そこにいた人物ではないからだ。人物は別に用意する。自分でキャラクターを組むか、すでにある誰かを探して当てはめるか。ここで手が止まる人は多いはずだ。借りた設定と、自分が用意した人物の相性が悪ければ、出てくるのは想像とかけ離れた何かになる。動画についてはクローンとキャラクターの割り当てが機能しないという報告もあり、画像で覚えた手順が動画でそのまま通じるとは限らない。

慣れてくると、この場所の歩き方が見えてくる。人気のスタイル名を覚えて、そのスタイルで絞り込み、上位の作品からクローンする。これが最短経路だ。逆に、検索窓に思いついた言葉を打ち込む使い方は効率が悪い。並んでいるのは他人が付けたタグと説明文なので、こちらの言葉と一致するとは限らないからだ。

そして並んでいる作品の質は、はっきり言って玉石混交だ。タグと中身が合っていないものが多く、探している言葉で絞り込んでも、関係のない3Dレンダリングや、指が一本多いような失敗作が混ざる。人気順に並べ替えても、上位が自分の好みとは限らない。使えるものを見つけるまでのスクロールは、それなりに長い。ここを「宝探し」と感じられるかどうかで、このサービスの評価は割れる。

無料のままでも毎日いくらか Gems が配られるので、眺めるだけでなく少しは作れる。ただし本格的に回すなら課金することになる。ここで知っておきたいのは、月額を払っても作り放題にはならないことだ。有料の段は三つあり、上がるごとに月々配られる Gems が100、400、800と増える。生成の内容によって減り方が違うので、重いものを作れば早く尽きる。尽きたら追加のパックを買い足すことになり、こちらは有料会員なら半額で買える。無制限に回せるのは最上位の段だけで、それも軽い生成に限られる。フル尺の動画や音声通話、自分だけのキャラクターも、この最上位に置かれている。当サイトのリンクから登録すると、初回のサブスクリプションが20%引きになる。

このサービスは画像だけの場所ではない。軸にあるのは「AI 彼女」で、チャットと画像と動画が一つの画面に同居している。気に入ったキャラクターを保存すれば、会話をしながらその相手の画像を作らせる、という使い方に移れる。作ったものを公開せず自分の中だけに留める設定もあるので、ギャラリーに並べたくない人にも逃げ道はある。流行りの機能を取り込む速度は速く、この分野で今何ができるようになったかは、だいたいここを見れば分かる。

画面は英語だ。ただし操作の大半は選択肢を押していく方式なので、英語そのもので詰まる場面は少ない。詰まるとすれば言語ではなく、さっきの人物の割り当てのほうだ。

向いているのは、他人の作ったものを起点に転がしていける人だ。逆に、頭の中の一枚を寸分違わず出したい人には向かない。それはタグで細かく指定する Seduced や、自分の環境を組むローカル生成の仕事になる。ここは賑やかな見本市であって、精密機械ではない。まず10分、ギャラリーを歩いてみる。手が止まる作品が一枚もなければ、それが答えだ。

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