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EVA AI

AI コンパニオンのアプリを並べて比べると、設計思想の違いが意外にはっきり出る。最初から何でもできるものと、時間をかけて開いていくもの。EVA AI は後者に属する。公式の説明にも「すべてがすぐに開くわけではない」という趣旨の記述があり、関係が進むにつれて体験が変わっていく作りを、あえて隠していない。

この設計は好みが割れる。すぐに全部使いたい人には焦れったいし、関係が育つ感覚を味わいたい人には合う。現実の人間関係を模しているとも言えるし、課金導線だとも言える。どちらに感じるかは、その人がこのジャンルに何を求めているか次第だろう。

キャラクター作りは細かく設定できる。外見、性格、話し方を組み立てて、自分の相手を作る。記憶の仕組みがあり、やりとりを重ねるほど過去の会話を踏まえた反応が返るようになる。アプリとして手元にあるので、隙間の時間に少しずつ会話が進んでいく。

運営は Novi Limited という会社で、アプリは2021年から App Store に登録されている。この分野では比較的長く続いているほうだ。ただし会社の所在地や沿革は公式サイトに書かれておらず、情報開示は薄い。

引っかかるのは料金の見え方だ。**公式サイトに料金ページが存在せず、価格はアプリを入れて初めて分かる**。App Store の情報から確認できる範囲では、月額はおよそ11.99ドルから、年額は47.99ドルからといった幅がある。加えて「Neurons」と呼ばれるポイントの購入があり、500ポイントで9.99ドル、2,000ポイントで29.99ドルという設定だ。

つまり**月額を払っていても、機能によっては別途ポイントが要る**構造になっている。この二重構造は総額が読みにくく、気づいたら想定より使っていた、という事態が起きやすい。契約する前に、自分がどの機能をどれくらい使うのかを一度考えておいたほうがいい。

日本語には対応していない。App Store の対応言語は英語・フランス語・スペイン語で、日本語は含まれていない。会話を日本語で試すことはできるが、この分野の日本語対応は総じて期待できないと考えておくのが現実的だ。

向いているのは、関係が変化していく過程そのものを楽しめる人だ。逆に、最初から全機能を使って好きに遊びたい人には、開放が段階的な設計がもどかしく感じられるだろう。

課金の判断は、ポイントの消費速度を見てからにするのが安全だと思う。最初の月は最小限で試し、何にポイントが減るのかを把握してから、続けるかどうかを決めればいい。

アプリで完結することの意味も書いておきたい。ブラウザで開くサービスと違い、通知が届き、隙間の時間に会話が進む。生活に食い込む度合いが強くなるぶん、のめり込みやすさも上がる。使う時間を自分で決めておくくらいで、ちょうどいい距離が保てる。

同種のアプリと比べると、価格の幅が広いのが特徴だ。安いプランから高いプランまで選択肢が用意されているので、自分の使い方に合う段を選びやすい。ただし段が多いぶん、どれが自分に必要なのかを見極めるまでに時間がかかる。

総じて、関係の変化そのものを体験として売っているサービスだ。その設計に納得できるなら面白いし、機能を対価と見るなら割高に感じる。どちらに転ぶかは、期待の置きどころ次第である。

ポイント制のサービス全般に言えることだが、残高が見えていると使い方が慎重になる。これは設計側の意図でもあるだろう。減っていく数字を眺めながら会話するのが窮屈に感じるなら、定額で完結する別のサービスを選んだほうが気楽だ。

情報開示の薄さも判断に入れておきたい。所在地も沿革も分からない相手に決済情報を預けることになるので、支払い方法は取り消しやすい手段を選んでおくと安心できる。

  • 会話を重ねると関係性が段階的に変化する
  • キャラクターの性格を細かく作り込める
  • アプリとして持ち歩ける手軽さ
  • 月11.99ドルからと選択肢の幅が広い
  • 料金が公式サイトになくアプリを入れないと分からない
  • サブスクとポイントの二重課金で総額が読みにくい

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